皆さま、ありがとうございました!


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2008年の開園以来、くすのき園で初めてのバザー、
おかげさまで無事終了いたしました!
 
なにせ初めてなのもので、果たしてどのくらいの人が来てくださるのか分からないままに準備が進められたのですが、蓋を開けてみたら予想以上の大盛況に、みんな嬉しい悲鳴!
 
おかげさまで、さちこ先生念願の「畳の張替え」の費用もまかなえそうです!
  
個人的には、「くすのき園がたくさんの方々に支えられているということが、改めて身に染みました」といって、とても満たされた表情をされていたさちこ先生のお顔を見て、こころからよかったと思いました。
 
 
改めまして、お越しくださった皆さま、
そして今回のバザーを支えてくださったくすのきママパパさん達へ
 
ほんとうにどうもありがとうございました!
 

# by kusunokien | 2014-11-11 14:34 | くすのき園の風景

「小さなバザー」開催のお知らせ

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今年度、くすのき園では初めて小さなバザーを開催することになりました。


  シュタイナー幼稚園で使われている手作りのおもちゃやお人形、
  小物や雑貨たちのお買いものをしたり、

  おむすびやお菓子を食べたり

  パステルでカードを描いたり

  クリスマスリースを作ったり・・・


是非ゆったりと、くすのき園に遊びにいらしてください!

お待ちしております♪


 日 時 : 11月8日(土) 11時~14時

 場 所 : くすのき園あびこシュタイナー幼稚園


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# by kusunokien | 2014-10-15 19:18 | 手仕事の会

2014年度 三学期の親子教室

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2014年度 三学期の親子教室の日程が決まりましたので、
募集を開始いたします。

定員は 3組 となりますので、
参加を希望される方はどうぞお早めにお申し込みくださいませ。



   日時    毎月 いずれも月曜日  9:30 ~ 11:00
      
          【三学期 Aクラス (月2回)】 
          1/19 ・ 2/9 ・ 2/16 ・ 3/2 ・ 3/9

          【三学期 Bクラス (月1回)】 
          1/26 ・ 2/23 ・ 3/16 
 
          ※毎月の参加が難しい場合は、単発での受付もしています。


親子教室についての詳細は→ こちらへ

# by kusunokien | 2014-10-15 18:56 | 親子教室

2014年度 2学期の 「親子教室」

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2014年度 二学期の親子教室の日程が決まりましたので、
募集も開始いたします。

二学期より、定員は 3組 となりますので、
参加を希望される方はどうぞお早めにお申し込みくださいませ。



   日時    毎月 いずれも月曜日  9:30 ~ 11:00
      
          【二学期 Aクラス (月2回)】 
          9/8 ・ 9/22 ・ 10/6 ・ 10/20 ・ 11/10 ・ 12/8

          【二学期 Bクラス (月1回)】 
          9/29 ・ 10/27 ・ 11/17 ・ 12/15
 
          ※毎月の参加が難しい場合は、単発での受付もしています。


親子教室についての詳細は→ こちらへ

# by kusunokien | 2014-09-03 16:39 | 親子教室

色とあそぶ  にじみ絵の世界


 お空の虹の橋
 お空いっぱい 
 きれいな色
 お空の虹さん
 おりてこい
 わたしのところに
 おりてこい
 わたしはお前と 
 お絵かきしたいの


私のにじみ絵の出会いは、
オランダのシュタイナー学校で壁に貼ってある絵を見たのがはじまりです。
日本の子どもたちの描いた絵と全く違っていました。
ダイナミックな表現に加えて色がとてもきれいなのです。
その絵には線がなく、色が様々に混ざり合い新しい色を生み出していました。
なによりもどの子の絵ものびのびとしていました。
私がシュタイナー教育に惹かれたのもここから始まったのかもしれません。

当時私は子どもたちにどのように絵を描かせたらいいのか悩んでいました。
2歳ごろはなぐり描きの時期でどの子もとても楽しんで絵を描いていました。
ところが、4,5歳ごろになると絵を描くのが嫌いな子が出てくるのです。
それは、自動車なら自動車らしく描けないというところからきているように思われました。

周りから形がうまく描ける子は「上手」。
描けない子は「下手」という評価を受けてしまいます。

また、絵を描かせる場合、「遠足に行ったことを思い出して描きましょう。」などと
テーマを決めて描かせたりしていたこともありました。
すぐに描き始める子もいれば、いつまでたってもじっとしたまま描こうとしない子もいました。
その子にとっては、絵を描く時間はどんなにか苦痛だったことでしょう。
考えてみれば、大人だって「思い出して描いてごらん。」といわれても簡単に描けるものではありません。


豊かな感情を育てることを目的に、絵を描いたり、楽器を演奏したり、歌をうたったりという取り組みは、たいていの幼児教育の場で行われています。
ところが、子どもたちにとって豊かな感情を育むはずの芸術活動が、発表会や作品展といった行事などと結びつき、上手、下手という評価につながる結果になってしまっていたのですね。 

こんな問題点に気づきながら、
「では、どうしたらいいの?」と答えが出せないまま過ごしているとき、
シュタイナー教育の芸術活動に出会ったのです。

にじみ絵はぬらした画用紙の上に、赤、青、黄色の絵の具で自由に描いていきます。
赤、青、黄色はすべての色を表しうる基本となる色です。
画用紙がぬれているので色が流れ、動き、混ざり合います。
そのときに、様々な色が生まれます。

シュタイナーはこの3つの色を「輝く色」と呼びました。
また、色彩は心をも映し出しているというのです。色彩と共に心の生活をも営むのです。

赤は私たちに向かって攻撃してくるようなものを感じます。
青は静けさ、悲しみ、黄色は明朗活発、オレンジは暖かい感じ、朱色はエネルギーを感じ、
緑色は心が落ち着きます。

色が心に働きかけるのです。
色のメッセージを知り、生活に取り入れることで、リラックスしたり、仕事の能率を上げたり、
人とのあつれきを減らしたりもできるのだといいます。
謝罪するようなときには青系統の色の服がふさわしいですよね。


ここで注意が必要なのは、大人と子どもの色への影響がちがうことです。
動き回る子には、落ち着くようにと青系統の色の服を着せたりする場合があります。
しかし、子どもは補色が見えて逆に落ちつかなくなるといいます。
活発すぎる子には、補色の赤い色の服を着せると青が見え、子どもに落ち着きを与えます。
逆に、物静かな子には、活気づくように赤い色の服を着せるのではなく青色がいいのだそうです。
 
シュタイナーは、色彩は光と闇の共同作業だといいます。
光と闇がぶつかるところに色彩が生まれるのだと。
闇が光を圧すると弱さと物憂さを感じ、反対に光が闇を圧すると活気を感じます。
人間が駆けるとき内部で光が闇を圧しています。
座り込んで不精になるとき闇が光を圧していると。
これは、心魂的な色彩の働き、心魂的な色彩の輝きなのです。
シュタイナーは「色彩と共に生きることを学ばなくてはなりません。」といいます。

かって私たちは、自然の中の様々な色と共に生活してきました。
しかし、今の都会の生活ではそれがもうできなくなっています。
色が心の糧となっていることが少なくなっているからには、
色との意識的な付き合いが欠かせないと思います。


子どもたちは、にじみ絵を通して、無意識に自分の心の世界を描いているように思います。
色が動き、流れ、混ざるとき、様々な心の色が生まれているのでしょう。

にじみ絵はまさに心の世界なのだと思います。


樋口早知子

# by kusunokien | 2014-09-03 16:39 | くすのき園つうしんより

想像力は、好感→ファンタジー→イマジネーション」の順に育まれる

長崎県佐世保市でなんともショッキングな事件が起こりました。
高校一年の少女がクラスメートを殺害し遺体を切断したとのこと。
少女は動機について「人を殺してみたかった。」という趣旨の話をしているとか。

この事件、いったいどう考えればいいのか。
少女は父母にも殺意を抱いていたとのこと。
少女の心の闇はいったいどこからきたのでしょう。
これはもう悪魔の仕業としか思いようがありません。
少女は、学校にも行けず一人マンションで孤立した状態で生活していました。
被害者の少女は、そんな友だちを慰めようと遊びに行ったのでしょう。
やさしい大切な友人を少女は…。

でも、こうも考えられるのです。
少女に想像する力があったなら、こんなことをしたら自分はどうなるのだろう。
お父さんはどうなるのだろう。殺した友人や家族は…。
ほんの少しでもこんな思いを持つことができたなら、
たとえ悪魔が忍び寄ってきても追いだすことができたかもしれません。


想像する力はいったいどうしたら育まれるのでしょう。
想像力は短い期間で力がつくとも思えません。
どれくらい育まれたか計ることもできません。ましてや学んで身につくものでもありません。


シュタイナーは感情に鍵があるといいます。
感情には、大きく分けて好感と反感があります。

好感が強くなるとファンタジーが生まれそれが想像力に成長するのだそうです。
逆に、反感が強くなると記憶力が生まれ、概念へと至るのだそうです。
子どもたちの遊びを見ていると、好感の持てたことがごっこ遊びに発展しています。
けっして反感からはごっこ遊びは生まれません。

少女は学校の成績はとてもよかったと聞きます。
少女はあまりに好感と反感のバランスが偏っていたのかもしれません。

特に幼いときに、感情が好感で満たされ、豊かなファンタジーを生み出し、
それが想像力へと育まれることの大切さを思います。
子どもたちの心が、楽しいこと、うれしいことで満たされますように。


樋口早知子

# by kusunokien | 2014-09-03 16:27 | くすのき園つうしんより

2015年度 入園説明会のお知らせ


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くすのき園 あびこシュタイナー幼稚園
2015年度の入園説明会を開催いたします。


  日 程 : 9月13日(土)

  時 間 : 10時~11時

  参 加 : 無料
 
 
来年度からの入園をご検討の方、
また今年度の途中入園や非定型入園をお考えの方も

どうぞお気軽にお越しくださいませ。

お待ちしております♪

# by kusunokien | 2014-07-06 11:35 | 入園説明会

2014年度 夏季幼児教育講座  7月26日(土)・27日


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# by kusunokien | 2014-06-19 20:46 | 学びの会

2014年度 一学期の 「親子教室」

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2014年度 一学期の親子教室の日程が決まりましたので、
募集も開始いたします。

定員は4組となりますので、
参加を希望される方はどうぞお早めにお申し込みくださいませ。



   日時    毎月 いずれも月曜日  9:30 ~ 11:00
      
          【三学期 Aクラス (月2回)】 
          4/14 ・ 4/21 ・ 5/12 ・ 5/19 ・ 6/9 ・ 6/16 ・ 7/7 

          【三学期 Bクラス (月1回)】 
          4/28 ・ 5/26 ・ 6/23 ・ 7/14
 
          ※毎月の参加が難しい場合は、単発での受付もしています。


親子教室についての詳細は→ こちらへ

# by kusunokien | 2014-05-03 15:12 | 親子教室

6/21(土) 『低学年の英語の授業を体験してみよう』 ~京田辺シュタイナー学校の取り組み~


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# by kusunokien | 2014-05-03 15:08 | 学びの会

メルヘン 、昔話を習うということ  その2


昔、昔のお話です。

いったいどこで起こったことなのでしょうか。
そう、でもこれは、どこだって起こったかもしれないことなのです。

先日、「ことばの家」で行われた言語造形家、諏訪耕志氏の
グリム童話「白雪姫」の公演 を聴きにいきました。

「白雪姫」の物語というと、ディズニーの映画を思い浮かべる方も多いと思います。
雪のように白くて美しいお姫様が、継母に毒のりんごをだまされて食べ、死んだようになりますが、素敵な王子様に助けられ幸せに暮らしたという夢のようなお話です。

でも実際のお話は、
そんなロマンチックな話とはほど遠く、嫉妬に狂った継母の物語なのです。

物語の怖いところは、継母が狩人に命じます。
「白雪姫を森に連れて行き、殺してその証拠に肝を持って帰ってくるように。」

でも狩人はいのししの肝を継母に差し出します。
継母は、それを白雪姫のものと思って塩焼きにして食べるのです。
また最後には、白雪姫と王子の結婚式に招待された継母は、
真っ赤に焼けた鉄の靴をはいて死ぬまで踊らされます。悪に科せられる罰もまた恐ろしい。

この話、私は本で読んでいて知っていたのですが、言葉で語られるお話は、
もっとその状況が目の前に浮かび、継母の心の中の動きもリアルに感じられました。
それが言葉の持つ力なのでしょうか。語り手の力も大きいと思いますが。
とにかく怖くて、2、3日、頭からこのお話が離れませんでした。

継母が嫉妬に狂う様が、ただのお話ではなく、人ごとではない怖さを感じました。
そう、どこだって起こりうるものだと。
もし、自分の大切にしているものを誰かが奪おうとしたなら。
恋人であったり、唯一自分がよりどころにしているものだったり…。
そんな事態になったなら誰だって、嫉妬心を抱かずにはおれません。

特に印象に残ったのは、最初の場面です。
お妃さまが縫い物をしているとき、血が三滴、雪の地面に落ちました。
そのとき、お妃さまは「雪のように白く、血のように赤く、黒檀のように黒い子どもが欲しい。」
と思われるのです。
この白と赤と黒のコントラストがなんとも不気味で、
そんな子どもが純粋でかわいらしい無垢のお姫様になるのだろうかとふと思ったのです。

ひょっとしたら、お妃さまは、自分がまもなく死ぬことを知っていて、自分の代わりに来るお妃を嫉妬で狂わすために白雪姫を産んだのではないかとも思えるのでした。これは考え過ぎかもしれませんが…。
 

グリム童話は、グリム兄弟がドイツをくまなく歩き、
素朴な民衆の語る昔話を聞き、書き写したものです。

シュタイナーは、メルヘンの中には、土地や民族、あるいは時代を超えて存在する、ある共通の真理が含まれている。メルヘンは人間存在そのものについて何か根源的なものを表していると言います。
神話やメルヘンは高次の真理がイメージによって表現されたものなのだと。

ドイツ語の「メルヘン」という言葉は、小さな海という意味も持つそうです。
この言葉の響きから、物語の一つ一つが、精神の大海原から取り出した一滴であり、また、
その一滴一滴が広大な海を内包しているのだと。

シュタイナーは教育においてメルヘンの重要性、メルヘンの持つ深い意味を理解し、
子どもの心を荒廃させないためにメルヘンを毎日聞かせてあげることが大切だと説きます。

けれども、メルヘンの中には子どもにふさわしくない話があるとか、
残酷な話というのは子どもに聞かせたくないという声もあります。
実は、グリム兄弟が昔話を書き写し、本になったときにもそういった声があったとのことです。

グリム童話の序文のなかに、こんな言葉がありました。

雨や露は地上に生きているすべてのものの上に恵みとして降り注ぎます。けれども自分の植物が雨や露に弱く傷つきやすいといって外に出さず、部屋の中で水をやる人でさえ、雨や露になくなれとは要求しないでしょう。自然にあるものはすべて成長を妨げられません。そして、私たちもそうであるように努めなければなりません。


嫉妬に狂った継母の姿が実は、ひょっとしたら私の中にも存在するのかもしれないと
「白雪姫」の物語は気づかせてくれます。
自分の中の心の闇を認識できたとき、人の心は浄化され、乗り越える力になるのです。

シュタイナーは、メルヘンに表現されているのは魂の奥深くに根ざしたものであり、
人間はそれを7歳までの子どもであれ、中年の人間であれ、あるいは老人になっていようと
同じように体験するのだといいます。

文章を読むだけではここまで感じることができなかったお話を、
語り手の言葉によって気づくことができたこと。
言語造形が芸術だといわれる理由がわかったように思います。 諏訪耕志さんに感謝です。


樋口早知子

# by kusunokien | 2014-04-09 16:05 | くすのき園つうしんより

「いつも決まった場所にお片づけ」 シュタイナー教育で大切にしていること その8


  お片づけの時間です。
  おもちゃはお家に帰りましょう。

年長児さんのお当番の子の合図でお片付けが始まります。
部屋の中は、所狭しと色んなおもちゃが散乱しています。

そんなおもちゃたちは、子どもたちの手によってそれぞれの棚のお家に帰っていきます。
きれいに片付いた後のなんとすっきりしたこと。

シュタイナー幼稚園の特徴の一つはお部屋での自由遊びの時間があることです。
シュタイナーは七歳までの子どもは「意志」を育てることが大切だと述べています。

意志というのは「自分で決断して行動すること」です。
いつも大人の指示に従って行動していたのでは意志は育ちません。
故に、子どもたちが自由に遊ぶ時間をとても大切にしているのです。

部屋での自由遊びに欠かせないのがおもちゃです。
「遊ぶのはいいけれど、ちっとも片付けない。」
と悩めるお母さんも多いのではないでしょうか。

私は自分の子育てでも、以前勤めていた保育園でも、
おもちゃは大きな箱に、なんでもかんでも放り込んで片付けさせていました。
この方法だと子どもたちはいやいや片付けていたことを思い出します。
しかもおもちゃをまったく大切にしないのです。
お人形なども他のおもちゃの中でひっくり返って埋もれていたりしました。
又、どこに遊びたいおもちゃがあるのか探すのも一苦労。
他人の家のかってのわからない台所で料理をするのと同じです。
塩はどこ、お醤油はどこ、といちいち探し回っての料理作りはイライラしてきますよね。


いつも、決まったかごに決まったものを入れ、決まった場所(棚)に置くこと。

これがおもちゃを片付ける秘訣です。


分類したり、整理整頓ができることは仕事の能率がアップするだけではなく、
色んな計画を立てるときにも欠かせない力になります。
子どもたちはそんなすばらしい能力を毎日磨いています。


樋口早知子

# by kusunokien | 2014-04-09 15:49 | くすのき園つうしんより

園の時間

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みんなより成長が少しゆっくりなNくんのはじめてのにじみ絵。
上手下手のない色遊び。

毎日決まったリズムで流れる園の時間。
慣れてくると家以上に居心地のよい場所になるようです。

保育の大半を占める自由遊びの時間はみな生き生きとその子らしく過ごしています。

# by kusunokien | 2014-01-21 21:04 | くすのき園の風景

昔話を習うということ


くすのき園では、クリスマスからお正月にかけて、
「かさじぞう」「小人とくつや」「星の銀貨」の3つの人形劇をしています。

このお話、私にとっても考えさせられるお話です。

「かさじぞう」のお話は、大晦日、食べるものがなく、おじいさんは笠を売りに町に出かけていきます。が、笠は一つも売れません。
帰る途中、おじいさんはおじそうさまに笠を全部かぶせて帰るのです。
その夜、おじぞうさまが宝物を持ってお礼に来てくれるというお話です。

そのお話の中で、帰ってきたおじいさんにおばあさんは、
「おじいさん、それはよいことをしましたね。」と快く受け入れるのです。
もし私がおばあさんの立場だったら、「明日からの生活、いったいどうするのよ。」と
金切り声を上げていたことでしょう。


「小人とくつや」のお話は、貧乏なくつやさん。
とうとう一足分の皮しかなくなってしまいます。
次の朝、起きてみると靴が出来上がっています。
夜中に小人がきて靴を仕上げてくれていたのです。
その靴は飛ぶように売れて、靴屋さんは暮らし向きもよくなっていったというお話です。

そのお話の中で、一足分の皮しかなくなったとき、
「靴屋さんは気立てもよく、おやすみを言うとすんなり眠った。」とあります。
普通ならこんな状態になったら、「明日から、どうやって暮らしていけばいいの。」と悩み、
すんなり眠ることなどできません。


「星の銀貨」のお話は、身寄りもなく、持っているものは一切れのパンと着ている服だけ
になった女の子。
野原を歩いていると、次から次へと女の子の持っているものをほしいと子どもが現れます。
とうとう何にもなくなり裸で森の中に立っていると、天から星が降ってきて、
それがみんな銀貨だったというお話です。

着ている服までも全部あげるなんてとてもできそうにないお話です。


でも、このような生き方ができれば、天からの助けがやってきて、
やがては幸せが訪れるのだとこれらのお話は語りかけてくれます。

シュタイナーは、子どもたちはお話の内容は忘れてしまうかもしれないけれど、
習ったことは性格の構造の中に、魂の力、生き方、快と苦への対処のしかたとして残るのだといいます。

お話は、性格を作っていく力にもなるのですね。

子どもたちにもこの先、様々な出来ごとが訪れます。
そのときに、どのように生きればいいのか、
聴いたお話がきっと答えを見出してくれることでしょう。


樋口早知子

# by kusunokien | 2014-01-09 21:29 | くすのき園つうしんより

子どもの成長には  不便であることも必要 


私は根っからの方向音痴なのです。
知らないところへ行くのに自分ひとりの力で行けることはまずなく、
必ず何人かの人に道を聞かないとたどり着けません。
今は「スマホ」があるでしょ。それさえあれば一人で迷わずたどり着けるよ。
と言われるのですが…。

世の中、便利なものが増えて困ることもどんどん少なくなってきました。

くすのき園では、普通の家を保育室に使っているため小さい子には不便なところがあります。
台を置いたり、紐をつけたりして使えるようにしているのですが。


開園まもなくのころ、トイレの電気のスイッチの位置が小さい子には届かなったため、
保護者の方が便利なものを持ってきてくださいました。
紐を引っ張れば電気がついたり消えたりするものです。

けれども、数日後、電気を消す方の紐が取れてしまいました。
もうボンドで固定してしまったので直せないとのこと。しかたがありません。
電気がついていれば、大人がこまめに消せばいいかと思っていました。

ところが、電気をつけっぱなしする子どもはほとんどいないのです。
どうしているかというと、大きい子に頼んで消してもらっているのです。

大きい子は、頼まれるとうれしそうに消しに行ってくれます。
そんなある日のこと、いつも電気を消してもらっていた子が、
スイッチに手が届き自分で消すことができました。
「電気、自分で消せた。」と大喜びで報告にきました。

なんと誇らしい顔。
思わず、「よかったね。お姉ちゃんになったんだね。」と、私までうれしくなりました。


不便さがこんなにも子どもの成長を促していたとは。 
子どもたちは、知らない間に、できないところは助けてもらうことを学び、
トイレの電気が自分で消せるようになることは大きくなったという自覚、喜びに
つながっていたのですね。


徳島県の海部町は自殺率の低い町です。
その町でアンケートを取ったところ、「助けを求めることを恥ずかしいと思わない。」と
答えた人がたくさんいたとか。


世の中は本当に便利になり、人と人とが助け合う機会も、つながりも少なくなってきました。
こんな状態はますます深刻さを増してくるように思います。

これからは、特に子どもの成長には、あえて不便さを作っていくことも
必要になってくるのではと思ったりします。


樋口早知子

# by kusunokien | 2014-01-09 21:23 | くすのき園つうしんより