テレビを見るということ

この冬休み子どもたちは、おじいちゃんやおばあちゃんの家、友人の家などでテレビを見る機会があったのではないでしょうか。くすのき園の家庭ではできるだけテレビを見せないようにと気をつけて下さっているのですが。
子どもが見たがるからと映像は見せないで音だけにしているところもあるようでどの家庭も様々な努力をしておられるようです。この機会にもう一度テレビを見ることを考えてみたいと思います。

小児科医のミヒャエラ・グレックラー氏の著書、「才能と障がい」の中でテレビを見ることの弊害について次のように述べておられます

「テレビ映像ほど知覚に確実に影響し、
間違った刺激を与えるものは他にありません。」


テレビで映し出されるものは本物ではないということ。色も大きさも違います。健全な知覚を持った観察力で見るものは、視覚、聴覚、味覚、嗅覚などが互いに作用しあって、それらが一体となって行われるのだといいます。

二次元の平面でしか写らないテレビ画面では、物を立体的に見る視覚の練習をすることさえできません。物の形を認識するのは、運動感覚が働いているからなのですが、テレビを見ているときは、目の筋肉さえ動かさなくなるそうです。眼科病院では、眼球手術の後、眼の筋肉全体を動かしてはならないときに、数時間テレビを見るのが最も効果的なのだそうです。

グレックラー氏は、
「6歳までの子どもたちから完全にテレビや機械のおもちゃを遠ざけ、子どもたちの周りの環境と正しく取り組めるように、彼らには周りの環境をありのまま与え見せることが大切です。」といわれます。

また、グレックラー氏は次のようにも言っています

「テレビが私たちに与える一番の悪い影響は、後になっての思考力の停滞です。」

テレビを見ることによって、脳は成長する大切な時期に受身の情報採取に慣れてしまって、物事に対して活発に疑問を持ったり、それと真剣に取り組んだり、自分でイメージを作り出すことを学べないといいます。

それによって創造する力や活動する力が減少してしまいます。
自分で考えようとする強い意志も欠如してしまいます。
物事を知的に確認することはできても、問題を解決するために自分自身の考えを発展させたり、特別な状況から打開策を見出したりすることができなくなると。

確かに、私自身も非常に疲れていて「もう何も考えたくない。」というとき、
ボーとテレビを見る時があります。そんな時思考力は完全に停滞しています。
成長しつつある子どもには大変な問題です。
テレビは、子どもたちにとって魅力的なもの。
それとどう対処していくか、もう一度各家庭で考えてみてください。

樋口 早知子

by kusunokien | 2016-01-12 11:14 | くすのき園つうしんより

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