「自由な遊びが子どもの個性を引き出す」 シュタイナー教育で大切にしていること その7


新聞の声の欄に、後、数ヶ月の命だと告知された男性の記事が載っていました。

告知を受けてから一ヶ月ほどは悶々とした日々を過ごしていました。でも、月日が経つにつれ、人はなぜ生まれ、どう生きていけばいいのかということを考えるようになってきました。地位や名誉、財産よりも自分らしく生き抜くことに意味があるのではないか。自分の能力を生かして、人のために生きていくことができればいいのではないかと考えるようになりました。


とありました。

人は死を意識したとき本当の生きる意味を見出すのでしょう。
シュタイナーは、その人の持っている個性や素質、能力は
みんなそれぞれ持って生まれてくるのだといいます。
自分の素質が生かされ自分らしく生きることができれば
本当に幸せな人生を送れるのではないでしょうか。

シュタイナーは、素質が可能な限り現れでるように、わたしたちが気をつけた人間は、
一生のあいだ活発な柔軟さを保ち、後年になっても新しい状況において正しい道を
見出すことができると述べておられます。
では、その子の持っている素質や能力をどのように見出し育てゆくことができるのでしょうか。

それは、「遊び」です。

シュタイナーは「遊び」は、硬い輪郭をもった考えを子どもに押し付けるのではない点で、
子どもを育てる最良の方法だといいます。


私は学生の頃、登園してから帰るまで自由にあそぶ時間が全くない幼稚園に
実習に行ったことがあります。
先生の指示に従って一日過ごします。
そこの幼稚園の子どもたちは、一人ひとりどんな子なのか、
まったくわかりませんでした。

その子の持っている素質や能力は、
子どもたちが自由に遊ぶ姿を通して見つけ出すことができるのです。 

大人の思いを子どもに押し付けるのではなく、
「個々の能力は、子どもによってまず学習され、認識され、決定されようとする。」
という意識を持つことが大切なのですね。


樋口早知子

by kusunokien | 2014-01-09 21:14 | くすのき園つうしんより

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