「異年齢での育ちあい」 シュタイナー幼児教育で大切にしていること その5


 なのはな なのはな
   ちょうちょになあれ

 ちょうちょ ちょうちょ
   なのはなになあれ
 

春風とともに、新しい年度が始まりました。
子どもたち、今年はどんな姿を見せてくれるのでしょうか。
今年度も、よろしくお願いいたします。




シュタイナー幼稚園では、異年齢の子どもたちが共に、あそび、生活することによって
子どもたち同士の育ち合いを大切にしています。

くすのき園では、より異年齢の子どもたちの関係が深まるように、
できるだけ大きい子と小さい子が隣同士で座ったり、
散歩のときに一緒に手をつないだりするペアを作っています。

そんなペアのAちゃんとKちゃんは大の仲良し。
お姉ちゃんのAちゃんはKちゃんが泣いたりしているのを見つけると、すっ飛んで行きます。
また、延長保育で残っているKちゃんは、3時のおやつの時間に、
早くに帰っていなくなっているAちゃんのいすを必ず自分の隣に持ってきて座ります。

こんなに小さいのに、時には姉妹のように、時には親子のような愛情を見せてくれる二人には
びっくりさせられるやら、うれしいやら。

また、年長児になると年長児だけの仕事があります。
お祈りのときはろうそくをつけますが、そのろうそくの火を消すこと、おかたづけの合図の鈴をならすこと、おやつの準備を手伝うことなどです。
この年長児だけの仕事は、大きいお兄ちゃん、お姉ちゃんとしての自覚が生まれ、自信もでき、精神的に大きく成長する姿を見せてくれる取り組みになっています。

今の学校生活は横割りです。家庭でも核家族化が進み、兄弟の数も少なくなっています。
子どもたちは、年齢の違う人たちとの接点がもてないまま社会に出て行くことになります。

そもそも、社会には、いろんな年齢の人たちが暮らしているのです。
学校を卒業していったん社会にでれば、異年齢の人たちの中で過ごしていかなければなりません。
幼稚園の時代に、異年齢の子どもたちと共に過ごすことは、
貴重な体験として子どもたちの心の中に残ってくれることと思っています。


樋口早知子

by kusunokien | 2013-04-12 12:31 | くすのき園つうしんより

<< ライ麦パン 一人ひとり かけがいのない子どもたち >>