幼児期の課題 その4 「意志を育てる ~繰り返しが大切~」

幼児期の課題である「意志を育てる」ことを学んできました。
意志は、一般に行われている知的理解を求める指導や勉強の強制、教え込むといったものでは育ちません。




意志は子どもの自由な遊びを通して育まれること。
又、正しい意志を育てるためには大人のよいモデルが必要なことを学びました。

意志を育てるのにもう一つ大切なことがあります。
それは、子どもにお説教をしたり、規則を与えることではなく、
これこそ子どもの中に正しいものとして確信するものを、毎日行わせること、反復して行わせること、その行為を習慣にまで高めることで意志が育つとシュタイナーは言います。

私は今まで子どもの育ちには、出来るだけ多くの体験、経験が必要だと思ってきました。
次から次へと新しい取り組みを考え、子どもに提供することが保育者の役割だと思っていました。
毎年同じことを繰り返しているような保育は進歩がないと思っていたのです。

でもこれは大きな誤りであったとやっと気付かされたのです。
今思えば、次々に新しい体験をさせることは、一つ一つの取り組みがとても薄っぺらで表面的であったこと。
子どもたちが落ち着かないこと。
保育者自身も負担がのしかかっていて子どもたちに決していい影響を与えていなかったことを感じます。

昔は、一日の生活、一週間の生活、一年の生活が淡々と流れていました。
今は本当に早いスピードで世の中が変化して、その変化に大人も子どももついていけなくなって心身を病んでしまうことにつながっているように思います。
早い変化に子どもも追いつかせなければと無意識に思い込んでしまっていたのですね。

毎日、同じように生活が流れること、同じお話を繰り返し聴くこと、毎日お祈りをすること、
同じおもちゃがいつも決まったところにあること。
「いつも同じ。」このことが子どもに安心を生み、落ち着きをもたらします。

毎日するお手伝いもよい意志を育んでくれるといいます。
玄関の靴を並べること、草花に水をやること、食事の後の食器を流し台に持っていくことなど…。
簡単なお手伝いを決めて、毎日必ず行うこと、そしてそれが習慣にまで高まればすばらしいことです。
それには、お母さんやお父さんからの「ありがとう。よくやったね。」と認めてあげる言葉がぜひ必要です。

樋口早知子

by kusunokien | 2010-09-07 20:20 | くすのき園つうしんより

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